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Gemelli Diversiの「Mary」

 Gemelli Diversi(じぇめっり・でぃう゛ぇるし)について言及するのは、私にとって初めてのことではないかと思います。
 まずはGemelli Diversiのオフィシャルサイトをご紹介しておきます。が…

 とても芸能人のサイトとは思えないつくりです。なんで広告が付いてるんでしょう。しかもトップページの広告はアダルト系だし…。
 他のページにも広告がいっぱいで、いかにも「低俗な無料レンタルサーバー利用」的な匂いムンムンですが、私はこれが制作者側の「意図」であることを信じたいと思います。

 目次は見づらいけど、トップページのアダルト広告の下の、赤で塗りつぶされた欄にあります。「bio」を選ぶと、メンバーの顔写真が見られます。Gemelli(双子)というからには、メンバーは2人で双子なのか、しかもDiversi(異なる)というからには二卵性なのかと思いきや、実際のところメンバーは4人で、姓を見る限り双子も兄弟もいないようです。ただ、GRIDOという青年は、Articolo 31(あるてぃーころ てれんとぅーの)のリーダーの兄弟ということです。
 
 彼らの歌は、きれいにメロディーラインとラップが混じっています。私はラップは好きではないのですが、曲だけ聴いている限りではあまり気になりません。(イタリア語だからラップでも聴いちゃう、という感じですが) 「普通の部分」を歌っている人(どのメンバーか分からないけど)なんかは、ラップと混合の歌を歌わせるにはもったいない気がするくらいの実力だと思っています。
 まぁ、そういう「正当派」な部分と、「今時」のラップが上手い具合に混じっているというのが、Gemelli Diversiの特徴であり、その名の由来なのでしょう。

 私はインターネットラジオでイタリア局の放送を聴いていた頃、たまに流れる彼らの曲を聴いて、良いなぁと思っていました。しかし当時は、歌手名も曲名も分かりませんでした。それがGemelli Diversiの曲で、「Mary」というタイトルだと知ったのはつい最近、Video Italiaで「Mary」のビデオクリップを観た時のことです。
 ピアノで演奏されるイントロがMacから聞こえてきて、「これは、ラジオで聴いてたあの曲だ!!」と画面を観てみました。しかしその曲「Mary」を背景にして流されたビデオクリップは、軽い気持ちで楽しく観られるつくりのものではありませんでした。

 まず簡単に言うと、恋人のDV(ドメスティックバイオレンス)に耐えられなくなった女の子(彼女がMaryなのでしょう)が、家を飛び出して、最後は幸せを掴むという内容です。私は画面に釘付けとなっていました。「随分重たい内容だな」と思いながら。

 しかし私は勘違いしていました。2度目に観た時にようやく理解できたのですが、Maryは恋人ではなく、父親のDVに苦しめられていたのです。

 回想部分はモノクロの映像。その中には、妻や娘に対し横暴な振る舞いをする男がいます。Maryは母親に、その結果負わされた腕の傷を見せるのですが、母親は無言で食器洗いを続けています。
 父親と娘の言い争いの声が聞こえてくると、集合住宅の隣人であるパンクなお兄ちゃんが壁を叩いて抗議します。が、しばらくすると、彼の部屋にはMaryが泣きながらやってきます。パンクなお兄ちゃんには、もう日常茶飯事のことなのか、優しくMaryを慰め、励ましています。

 しかし父親の暴力は続きます。時に娘に、性的暴行を加えるほどです。
 Maryはわずかばかりのお金を集めて、赤いダウンジャケットを着込んで、この家を出ていくことを決心します。
 集合住宅の共用階段で、パンクなお兄ちゃんとすれ違いますが、心配する彼を振りきります。集合住宅の前では、近所のおばちゃんにも会います。おばちゃんは彼女の境遇を知っているのか、Maryを抱きしめてから送り出します。

 Maryはヒッチハイクをしたり、ドラム缶のたき火に当たるお兄ちゃんに親切にしてもらったりしながら、旅立ちます。時に凶悪な父親の幻影を見ながら。
 夜の街では、父親に手を引かれた幼い女の子とすれ違います。幸せそうな親子の姿を、彼女は見つめています。女の子もMaryを見上げています。

 それから何年の時が経ったのでしょうか。大人っぽくなったMaryは、街の片隅のパニーノ屋さん?(車でやってる店)で、明るい笑顔で働いています。そこに恋人らしき男性がやって来て、店の女主人は、出かけるMaryを快く送り出してくれます。

 Maryと男性が車でやって来たのは墓地。そこには彼女の暴力父が埋葬されているのです。凶悪な父の顔や、今までのことが頭をよぎります。
 Maryはその過去を振り切るように墓地を去ります。そして、幸せそうな顔で男性に寄り添うMaryのおなかの中には、新しい命が宿っているのです。

 …と、一見Maryは明るい未来に向かって進んでいくように思わせるラストなのですが、自分は素直にそう思えません。
 現在、日本でも多くの児童虐待事件が報道されていますが、子を虐待する親の多くは、その人自身も親から虐待を受けていた経験があるといわれています。
 もしかしたら、あの男はMaryの母親の再婚相手であって肉親ではないって設定なのかもしれませんが、いずれにせよ劣悪な状況にあって母親から助けてもらえなかった彼女は、自分が母親になった時、同じ事を繰り返してしまうのではないだろうか、と私は不安を感じるのです。 

 単純で先読み・深読みなんかできない私に、こんなことを考えさせるビデオクリップは他になかったので、是非「Mary」については書いておこうと思いました。
 「Mary」のビデオクリップのメイキングが、オフィシャルサイトからダウンロードして観ることができます(要real player)。街ですれ違う親子が出てきます。それからMary役の女性のインタビューがあります。

 それから最後に、Gemelli Diversiの他の曲のビデオを観ていて気が付いたことがあります。「Mary」のビデオ中に出てくるパンクなお兄ちゃん、たき火にあたっていたお兄ちゃん、Maryに地図だかなんかをくれたお兄ちゃんたちは、もしかしてGemelli Diversiのメンバーでしょうか。
 blogを始めたことで、名探偵コナンくんばりの推理力が開発されてきちゃったのかな…と自分がこわくなってきました。

 ビデオクリップ「Mary」


※この投稿は、エキサイトブログ「あんきーおの そろそろmusica italiana」に過去掲載した内容を一部修正の上転載したものです。転載日は2008年3月20日(木)です。YouTubeへのリンクを追加しました。
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しばらくイタポ生活から離れていましたが、おかげさまで最近復帰いたしました。

 

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